甘デコ(デコポン)って、どんな果物(柑橘)?
正式な品種名を不知火(しらぬい)というこの果物。
「清見」と「ポンカン」の交配によりつくられた柑橘です。
「ボコっとした頭で不細工で売れない!」
と言われた時代もあったそうですが、
その美味しさに熊本県が着目し、
熊本県が独自の品質規格と「デコポン」
という名称を与えて流通させました。
現在では熊本県、愛媛県、和歌山県、
広島県、佐賀県の5県で全国の生産量の
8割をも占めるようになっています!
※「デコポン」は、熊本県果実農業協同組合連合会
の登録商標です。デコポンの名称を名乗るには、
1.農協を通じて流通させること。
2.糖度13度以上、酸度1.0%以下の
規格基準をクリアすること。があります。
「デコポンはハウスでないとあかん。」
デコポンの実はとってもデリケートな柑橘。
路地で栽培するデコポンは、雨が降るとデコの部分に水が溜まり、
そこから傷みやすくなってしまいます。
また、気温差で同じようにデコの部分に水が溜まり、傷んでしまう事も。
それに寺脇さんのハウスでは、夏場は大きなパイプでしっかりと水を与える事により
酸が強くならないように調節し、
逆に10月以降は水を切る事で、果実の糖度を増していく事によりより甘いデコポンを育てています。
「美味しさの秘密は万田酵素と愛情」
万田酵素はもうずっと、欠かさず葉面散布に使っている、という寺脇さん。
使いだしてから、木の精が強くなり、果実もより甘く、色よくなってきたといいます。
そうそう、余談ですが、ハウス栽培のデコポンは実の先の枝が長くなる為、
こうしてすべての果実を枝が折れてしまわないよう、紐で吊るさなければなりません。
「これ、本間に大変なんやで。まぁでも、嫁いだ娘も手伝いに来てくれるしの。」
と、ちょっと嬉しそうに話してくれる寺脇さんでした♪
「うちのデコポンは、草枯らしもしてないで。そやから畑にモグラもいちゃあらよ。」
寺脇さんの作るハウス栽培のデコポンは、まず除草剤を一切使用していません。
だから、畑にはミミズやモグラもいるんです!!
土壌の栄養がたっぷりの、熟成された山の土で作ったあたたかいハウスの畑には
もちろん雑草もたくさん生えてきます。
それを全て手作業で抜くという寺脇さん。
70才とは思えない身のこなしと、デコポンに対する愛情。美味しさへのこだわりは
若い農家さんにはまだまだ負けない熱い想いと長年の経験があります。
「食べてくれたら、分かる。」
化学肥料は極力使用しない、という寺脇さん。
「化学肥料は便利やけど、ほんまもんの美味しさは出やん。」とおっしゃいます。
有機肥料にこだわれば、元気な土が育ち、自然に美味しいデコポンが出来る!
甘デコは薄皮ごと食べれて、
果汁が垂れる事も少なくて、
何より甘くて美味しい!!
しかも!
寺脇さんの作る不知火(しらぬい)は、
農薬を極力控え、
化学肥料は一切使用していません。
だから、お子様から年配の方まで年齢を問わず、
安心してお召し上がり頂けます。
しかも!手が汚れにくいのも嬉しい(*^^*)♪
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